子供の頃、僕は先生や親戚の人達に”あんたは変わっている”と良く言われていた。

言われている本人は勿論意味が解らず、唯々また言われたなと思っていました。

次第にその言葉は僕にとってとても嫌な気分にさせるフレーズになって行きました。

何がどう変わっているのかが全く理解出来なかったし、同級生の輪の中に溶け込めない

自分が否定されている様に感じていたのです。

小学3年～4年生の頃の担任の先生はそんな僕を目の敵にするように罰や制裁を

与え続けていました。

最初の席替え時に”おまえと隣の席になる子が可哀そうだからお前は1人で座りなさい。”と

約2年間僕は廊下側の一番後ろの席にお1人様専用席で過ごしていた。

時にはホームルーム中に僕だけ顔を伏せろと言われ、クラスメートに

”吉崎が嫌いな人は手を挙げて下さい”と公開アンケートをした挙句、僕に

”クラス全員が手を上げたよ”と恐ろしい映画のワンシーンにありそうな残虐な

行為を2年間で何度か喰らい続け僕は”自分はクズで嫌われ者なんだな”

と考えるようになった。

少しずつ周りに合わせて気持ちを押し殺すクセが身に着いた。

中学生になって初めて友達が出来た。

人と何かを共感する事が何より楽しくて毎日が幸せだった。

毎日友達と遊んだ。

少しヤンチャなグループだった事が功を奏しとてもモテた。

高校生になって流行っているモノに乗っかる様になった。

全く興味が無かったが流行りの音楽を聴いて、皆が着ている様な洋服を買って

行きたくないカラオケに行く様になると友達が増えた。

しかし女子にはモテなくなった。

何故だろう。

20歳ころからTVを見なくなり流行りや周りに合わせるのを少しづつ減らしてみた。

友達と会う回数も少なくし、好きな音楽を聴き、服装もノーブランドの物やロゴが

入って無い物を着る様になった。

1人で好きな音楽のライブに行ったり1人で旅行をする様になった。

女子に少しだけモテるようになってきた。

25歳ころになると花屋の仕事にのめり込んでいた。

友達ともあまり会わなくなり休日は1人で山登りをしたり1人遊びを研究するようになった。

1人行動が何処まで可能なのか気になり、それまで難しいと考えていた1人焼肉や

1人お好み焼きに挑戦したが余裕だった。

人としてのレベルが上がった気がした。

1人お寺巡りをしていると逆ナンしてもらえる程モテた。

30歳ころから徐々に太り始めた。

モテなくなったが妻が結婚してくれたので助かった。

40代になるとほぼ肥満体系な為かモテるとかの次元ではなくなった。

女性に避けられている様な気配を感じる事がある。

恐らくニオイの問題もあるのかもしれない。

50代、まだ向かえていないが今ですら老害感があるのでモテる可能性は

ゼロに等しい。

振り返るとピークは2度あった様な気がするがどちらも長く継続する

ことが出来なかった。

とても残念です。

久しぶりにX’masのスワッグを販売していますので宜しくお願いいたします。