花屋
世の中には色々な職業があります。
ひと昔前の花屋という職業はオシャレと言うより職人という
イメージがありました。現代はデザイナーとかアーティストみたいな
肩書を持つ方も多くいらっしゃる様に感じます。
市場へ仕入れに行くとユーチューバーみたいな格好をした人が
サングラスをかけ仕入れる花を吟味する姿を見ると自分も歳を取ったのだなと
改めて実感します。
高校生の頃、蒲田で1,500円の柴田恭平みたいなサングラスを買いましたが
かける勇気が無く家にしまいこんでいました。
いつかこのサングラスをかけて粋がろうと考えていたのですが
日常の中で急にサングラスをかける勇気が出ない為、家の鏡の前でかけては
今日じゃないなと自分に言い訳をして過ごしていました。
そんなある日の夜、ある女の子にデニーズでお茶をしないか?と
声をかけてもらいました。
クラスの噂で僕に興味があると聞いた女の子でした。
チャンスを逃さない僕はサングラスを手に取りドキドキしながら
デニーズへ向かいました。
粋がって登場する僕をみた女の子はどんな眼差しで見つめて
来るのだろう、想像をしながら女の子の待つ席へ向かいました。
やあ、と声をかけると女の子は嫌悪感のある表情で応えてくれました。
僕は勘が働くので直ぐに気づきました。
この子は引いている。
女の子は僕に,夜サングラスかけるタイプなの?と恐る恐るではあるが
大切なことを聞いてくれたので恥ずかしくなった僕は、まあね。と
言った後、何も喋る事が出来なくなりました。
翌日からはその女の子と目が合う事は無くなりましたが影口でグラサン、
や蝶野正洋、等のあだ名をつけられていた様なのでとても
ユーモアのある女の子だったようです。
元気に過ごされているのでしょうか。
現代の人は何も気にせずにサングラスをかける事が出来る時代ですが
僕の時代は勇気のいる行為でした。
それはきっと教育制度に大きな違いがあるのではないかと考えています。
asebiは恵比寿の広尾寄りにあります。
広尾には麻布中学があり、子供達を良くみかけますが髪色やファッションが
凄い事になっています。
最先端の優秀な子たちはピンクや緑、青など様々な髪色で生活なさっています。
自由なのです。
良い事です。
しかし本当に自由なのでカウンター10席位で店内にも待ちの行列が出来ている
らーめん屋さんにも関わらず5人グループの全員が食べ終わっても10分位
談笑出来るのです。
店内の秩序を守るのはお店の方の役割ですが怖くて言えないのだと思います。
何故ならば現代のグローバリズムが”自由”だからなのです。
